« 12月12日 | メイン | 12月22日 »
描きかけの枯野を提げて枯野行く 庄中 健吉
野はすっかり枯れています。その枯野にキャンバスを立てて、冬ざれの風景を描いていたのでしょう。<さて、いささか疲れたな、今日はこの辺でやめにするか>と呟き、おもむろに絵の道具をまとめて、今まで描いていた未完成の絵を提げ、同じ枯野を通って家路につくのでしょう。淋しさの中、ほんのりと満足気な作者の顔が浮かんでくるようです。
この記事へのコメントは終了しました。
コメント