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地球儀の碧き海吸ふ秋の蠅 奥田不朽
机の上に大きな地球儀が置いてあります。そこに蠅が一匹とまっています。開け放った窓からは、いっぱいの柔かい陽射し。地球儀の碧い海の部分が眩しく光っています。小さな秋の蠅はその海にとまっている、というのです。地球儀に託した全世界という大きなイメージ。大海原という壮大なイメージ。そこで海の水を吸っているかのような、小さな蠅の存在……。
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