修羅を経し女に優し木の実降る 藤木倶子
人間はみな修羅を生きています。
ひとりの婦人が人に告げるがごとく、心に呟きます。
<妻として母として女として、あたしにも色々なことがありました。
決していい事づくめではありませんでした。
思えば耐えがたいこと。
忍びがたいこと。
許しがたいこと。
そして、自分自身への黒々とした嫌悪……。
でも、自然って優しいものですねぇ!!
この深い深い秋。森を歩くあたくしに、木の実は優しく降りかかりますもの……。
ほんとにいいお天気ですこと。
何か素晴らしいことが起きそうな気がしますわ……>
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