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胸におく貝のつめたさ夏終る 山本つぼみ
胸に置くものを夏の浜辺で拾いました。貝殻であっても、またそうでなく、空想の貝殻であっても、それはどちらでもよいと思います。要するに炎暑の夏が終って、爽やかな、涼しい秋が訪れ、歳月の流れに寄せる、なにがなし淋しい、それでいてひんやりとした、ほっとした感じが<貝のつめたさ>なのでしょう。女心の優しさを、目の前に、<はい、これです……>と差し出されたようないい句で、当マイクロフォンが愛唱してやまないものでございます。
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