« 8月22日 | メイン | 8月24日 »
虫干や襟より父の爪楊枝 川端茅舎
大きな部屋いっぱいに虫干しをしました。ほとんど和服です。亡くなったお父さん着道楽贅沢な和服をいっぱい持っていました。一枚々々の和服に、一つ一つの忘れがたい思い出があります。その思い出を懐かしんでいると、ある一枚の和服の襟に爪楊枝が入っていました。<あら、お父さんたら……>と、小さな声を出し、まるで生きている人にでも話しかけるようにして、胸を熱くしているのでしょう。うっすらと涙がうかんだのかも知れません。
この記事へのコメントは終了しました。
コメント