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鈴生りの柿が一本生家なし 田上石情
<生家>とは生まれた家です。久しぶりに訪れた故里には、もう自分が生まれた家はありません。新しい家が建ち、知らない人が住んでいます。ただ昔と変らないのは庭の大きな柿の木にたわわにみのっておる柿の實です。茫々として過ぎ去った歳月の遥けさを偲びながら、夕陽に照り映える柿を見ています。人間とは何なんだろうか……。人生とは何なんだろうか……。その哀愁に心が疼きます。
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