泣きそうになってふくみし葡萄かな 三宅絹子
ひとりで耐え忍ぶには余りにも辛すぎることがあるのでしょう。
でもそれを人に告げるわけにはいきません。
告げたとて誰に解ってもらえるものでもありません。
單なる慰めの言葉を聞いても、何の役に立つというのでしょう。
忘れようとして忘れられない心の痛手に、抑えていた涙が溢れそうになって、
その涙を見せまいと葡萄の一粒を口に入れた、というのでしょう。
甘いはずの葡萄の汁が、苦く口の中に拡がったかもしれません。
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | ||||||
2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 |
9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 |
16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 |
23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 |
30 | 31 |
コメント