擂り粉木Joeの人生奮戦記

紫木蓮

18年ほど程前、30年以上経って古くなった家を二世帯住宅に全面改築しました。
その折、ちょうど母は糖尿病で入院しており、父とだけ相談して建て直しました。
家が完成して１年ほどだったでしょうか、父が脳血栓で倒れました。

「あんたが勝手に家を建て直すからお父さんも倒れちゃったのよ！庭にあった樹も全部失くしちゃって！」

将来のために良かれと思った改築。
父、母ともすでに他界。
立て直す前の庭で堂々と咲いてた紫木蓮（シモクレン）。
ご近所ので咲く木蓮を見ていると、亡き母の“紫色の愚痴”が今年の春も聞こえてまいります。

生音で男泣き

３月21日。
わたくしの知り合いのピアニスト、珠美さんが編曲した楽譜集「聴かせる日本の叙情歌」の発売記念コンサートに行ってまいりました。

やはり生音はすばらしい！
でもってCDはピアノのソロなんですが、この日はウッドベースとドラムのトリオ。

演奏された全曲よかったのですが、わたくしは「中国地方の子守歌」が最高でした。
珠美さんもMCで説明されていましたが、日本の子守歌は口減らしに里へと出された子守女の怨念や厳しい山村でのくらしを切々と生きていく女たちの愛憎が歌詞に込められていてとても暗くて切ないのです。薄幸の女性の歌なのです。
そこに珠美さんのアレンジ入ると、日本の風景と重なってヨーロッパの田園風景が浮かんでくる……。
とてもとても素敵なアレンジです！涙がちょちょぎれました！

そしてわたくしの夢が一つ増えました。
「珠美さんのピアノで坂本スミ子さんの『夢であいましょう』とレオン・ラッセルの『A Song For You』を唄う！　死ぬまでに絶対！」

クピド

シーチキンに味噌汁があれば御飯二杯。
ハンバーガーにインスタントラーメンがあれば間違い生きていけちまう「グルメ」の「グ」の濁点もないほどのわたくしが、クロワッサンさんのことをとやかく言うのはなんですが……。
Georgeさんから、わたくしの街にクロワッサンの美味しい店があるって聞きまして、行ってまいりました、　「CUPIDO」（クピド）。

で、とにかく旨い！
カリとしてもちっとした食感がたまりません！！

さらにここの経営者の方がヨーロッパを旅していかにしてこの味に至ったのか、どんな人たちと話をして酒を酌み交わしたのかってとこまで考えますとと、さらにその味が増してまいります。

祝！ご出版！！

わたくしの知り合いのピアニストの方が編曲した「聴かせる日本の叙情歌」が発売されました！自分のことのように嬉しいです。

もちろんピアニストの方は素敵な女性！

楽譜なんですが、ＣＤ付きなんでピアノが弾けない方でもＯＫ。
とにかく癒されますよ、これは！

３月21日に有楽町の山野楽器で発売記念コンサートもあるようで。

ご都合がよろしければ是非～！！

会話を喰う携帯電話

嫁さんが寝る前、携帯が見当たらないと大騒ぎ。

「ねえ、ちょっと携帯で鳴らしてみてくれない？」
なんのことはない、ソファに雑然と重ねられた洗濯物の下にあり、とりあえず何事もなかったかのように嫁さんは寝ちまいました。

翌日の朝、わたくの携帯に着信履歴アリ。時間は５時40分。なんと嫁さんからであります。
「なあ、今朝、俺の携帯鳴らしたろ？なんか用事があった？」と問いかけるわたくしに「え！？違うわよ、そっちからの着信履歴があったから折り返し鳴らしたのよ！？」と平然と答える嫁さん。

“ホヨ！？　携帯が見当たらないから鳴らしてくれっていったのあなたでしょ？　で、仮に忘れたとしてもですよ、同じ家にいるんだから聞きにくればいいんじゃないっすか？　なななで折り返すの？？”

携帯が便利なものであることは確かです。
でも、家族や友人同士の会話を“喰ってしまう”ってことがあるってことをくれぐれもお忘れなく。

家の中で無言で、携帯でコミュニケーションする家族。

ホラーより怖くて寒いです。

ふ～…。

ふ～…な日々が続いて、ブログもサボりまくっております。

そろそろエンジンかけにゃとは思ってるんですが。

なかなか。

楽しんでらっしゃい！

只でさえ日々ボケーとしているわたくし。
その３倍はボケーとしながら観ていたシリーズ第47作 「男はつらいよ 拝啓車寅次郎様」（1994年）。

このころすでに渥美清さんは肺がんを患っており、ドクターストップを振り切っての出演だそうですから、笑うに笑い得ない、まさに「男はつらいよ」なのですが。

その中のワンカット。正月休みでしょうか、いつまでも可愛くて素敵な倍賞千恵子さん演じる寅次郎の妹さくらの旦那ひろしが家から出かけるとき、さくらが一言。

「楽しんでらっしゃい！」

ふと思うとオフクロにも嫁さんにも言われたことないんです、「楽しんでらっしゃい！」って。

オフクロには小学生の時、出かけるときには、やれ、あれは食べちゃだめだ！早く帰って来い！車に気を付けろ！と注意ばかり…。

嫁さんには“自分ばっかり好きなことやって…！”と無言の視線。
「楽しんでらっしゃい！」なんて言われたら、穿ってとって「悪かったな！」と言ってしまうでしょう。

でも映画のように本当に「楽しんでらっしゃい！」って言われたら、絶対に「あいよ！土産は何がいい？」って言ってしまうような。

日本人の心から消えてしまった「楽しんでらっしゃい！」。
山田洋次監督もそれを分っていていてあえてこのシーンを撮ったように思えます。

カウンター

人との待ち合わせ時間に早過ぎてフラッと入った赤坂見附の「洋酒酒場モダンタイムス」。

カウンター席が大半を占めるお店で、独りで酒を飲めないわたくしには実に不釣合いな店。
「

一時間もいないし、ビールも軽く飲みたいし」

わたくしの右側、一席空けて50代後半のサラリーマン、その三席くらい向こうには年齢不詳ですが、やはりサラリーマンらしき男性がコートを着たまま呑んでいらっしゃいまっした。
その間に入ってきたのがオランダから来たという若いカップル。

店員に英語で「寿司清赤坂店へ行きたいだけど分りますか？」

さてここからが面白い。わたしの隣の男性は英語堪能なのですが、寿司清の場所が分らない。店長はレジカウンターに走ってタウンマップを。年齢不詳のサラリーマンさんはわざわざ店の外へ出て親切な交番のおまわりさんのごとき身振り手振りで、右左と方向を教えて。

そしていつの間にかわたくしもこの輪に参加してしていたのでございます。

約50分ほどの滞店時間を経てわたくしがお会計をしているとカウンターから4人が揃って「See You!!」

幅50センチほどのカウンターという“線”が作り出したコミュニケーション。

モダンタイムスがすこぶる気に入ってしまったわたくしなのでございます。

しんど…

「ストレスが溜まる」なんて高度、高品質な仕事をしてるわけじゃないので、単なるイライラなんですが、無意識のうちに眉毛を抜いてるらしく…。

眉毛円形脱毛症状態。

アイブローでごまかしてますが…。

うう～、おみくじは大吉だったのですけれど…。

今日２０日は大寒。

厳冬の使者流氷がわたくしの周りにも迫りつつあるようです。

勘違いしてますよ！

社内。18時頃。
忍者ハットリ君似で10万円積まれても良い女とは絶対言いたくない（100万円なら言ってもいいかも…）営業の醜女。

その醜女に客が訪ねてまいりました。

「いっや～～！　さすが営業セクション！！こう～、なんていうか活気に満ち溢れてますよね～！今の時代、ヒツ（必要と言え！）ですよね、この活気は！ホント、ホント、ホント（３回言うな！）

そして醜女。
「この時間は営業が外から戻ってきてますからね！人が多くてワイワイしてるだけですよ。アッ、ハ、ハァ！　（鼻の穴の奥が見えてます…。で、何も可笑しくないです、何故笑うんでしょ？？？？）　昼間は人っ子一人いませんからね～！静かなモンですよ。」

内勤が30人くらいいるんですけど。
わたくしも内勤だし。

どうもわたくしたちは犬、猫と同じ扱い、人間として認知されていないようです。

近い将来この醜女様の耳の穴から指突っ込んで、奥歯ガタガタいわせてやろうと思っております。

必ずや。