子供の頃からの夢でした。
山小屋のような一軒家。
暖炉でパチパチと弾けるような心地よい音を出して燃える薪。
ロングテーブルには、作りかけの大きな帆船の模型。
ロッキングチェアで本を読んでいる私の足元にはシェパードが寝ています。
膝の上では、猫が毬のように丸くなって大あくび…。
--今飼っておりますうちの黒白猫姉妹、チェリー&ルナ(推定9カ月)は何故かオウム
のように肩に乗り、カーテンレールの上を歩き、柴犬の空(そら、メス)は“動物軍団”のボス気取りです。
世田谷区八幡山の環八沿いにある「東京都動物愛護相談センター」には、何らかの理由で飼い主が飼育できなくなったり、迷子になったり、手放してしまった犬、猫が収容されているいるそうです。
ただし、収容期間はたったの一週間。
その間に新たな飼い主(里親)が見つからない場合は、原則致死処分されます。
同センターのホームぺージを覗いて見て下さい。
家族の一員として、でっかい愛情を注がれてきたであろうはずの彼らが、何らかの理由で、一瞬にして自分では全く自覚のないまま、死刑宣告をされたのも分らないまま、蝉と同じ運命を辿るのであります。
平成16年度は、小動物も含め約1万2000頭のうち8割近い9200匹が致死処分に、さらにその8割が生後間もない仔猫だとか…。
1都1道2府43県で概算すると、なんと約43万匹のペットが致死処分され、約3万5000匹の仔猫たちが命を落としているわけです。
「最近では『犬は家族の一員』という意識が高まっていて、責任を持って飼っている人が多いようですが、猫については、去勢や避妊手術をせず野外で自由に飼育するケースが目立つ。その結果、不幸な仔猫が増えてしまう」と同センター。
「野外で自由に飼育する」ってのは飼育してないのと同じです。
猫はワイルド。年齢やらなんの規制もない完全セックス解放区状態。
CMや漫画じゃあるまいし、
「すんません!ちちちちちちょっと外でハメ外しちゃいまして…」
って言い訳して、子ニャンコ達を連れて帰ってくるわけもなし…。
犬の飼い主で増えているのは、未婚の単身者と高齢者だとか。
日本で飼われている犬の数は約1300万匹。レンタル犬を専門に業者が急増するなど、未曾有のブーム。なんと小学生以下の子供の数と肩を並べたそうです。
癒しを求め心通う相棒を求める一方で、増え続ける“宿無し”ペットたち。
秋田犬などの大型日本犬の頭数は減少しているといいます。飼い主が高齢化して散歩などの世話ができなくなってきたのが主因とのこと。
地震や災害の対策本にはペットについてなんともあっさりと記されています。
「もはや家族の一員であるペット。でも、大切なのは人間の命と安全です。避難するときは涙をのんで置いていきましょう」。
でも、わたくしは緊急避難時の持ち出しリストの筆頭に「空」「チェリー」「ルナ」を入れてあ
ります。
ペット暮らす夢。
その夢をいつまでも壊さないようにしたい方は、決してペットを飼ってはいけないと思うのであります。
ペットは癒しではなく、ともに暮らす同志です。
相当の覚悟と責任が必要なのです。
「きゃー!この子かわいい~! ねぇねぇ、こっちの子もかわいい!」。
ペットショップでほざいているカップルを見かけたら、必ず後ろから飛び蹴りをいれていただきたいのです。
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参考サイト他
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