作り話のようですが、事実です。
目撃者はわたくしです。
とある休日、最近出来た自由が丘の古着屋に70代後半であろう老人が。
レッドウィングのワークブーツを手に取り、穴が空くほど見まくって後、
老人いわく
「おい、店員さん! これより小さい大きさのを出してくれ。ちょっと履いてみたいから」
「お客さん、大変申し訳ありません。それは、その~、一点だけでございまして…」
「へあ~!? 一点だけって、靴なんだからいろんな大きさのが在庫であんだろが!」
「いえ、あの~、当店は古着屋ですので…、在庫とかその…」
「古着屋だぁ~!? じゃなんで靴置いてんだ! さっきバイクのヘルメットとか鞄も置いてあっただろうがぁ~! 服だけじゃなんだろが! いろんなモン置くんだったら古着屋じゃないだろが! 最近の店は自分の店の分類もできないのか~!!」
と捨て台詞を残し店外へ。
何故かその後姿のカッコいいこと!
この方がドックカフェに間違ってはいちまった時の啖呵を想像するだけで、なにか懐かしく逞しい気分になるわたくしでございます。
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